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パチンコ業界の抱き合わせ販売はこうだ!
パチンコパチスロ業界にはびこる抱き合わせ商法についてです。
本来パチンコホールと販売業者は対等な関係であるのが望ましいですが、人気機種を抱えたメーカーの抱き合わせ販売は10年以上前から続き、2018年も横行しています。
抱き合わせ販売は悪魔の取り引きです・・・
抱き合わせ販売
抱き合わせ販売についてですが「A」という人気機種があったとします。そしてその人気機種を手に入れるためには「B」という機械を買ってくれないと用意できませんと脅し、「A」も「B」も買わせる手法です。
上記の様なやり取りは現在も普通にあります(ホールに確認済)。
「B」を何台買わされるかは分かりませんが、機械1台40万円位しますので無駄な出費です。
そして抱き合わせで無理やり買わされる機械はクソ台であることが多いです。
別の抱き合わせ商法も紹介します。
導入台数縛り
人気機種を1台や2台では売らず、まとめて買ってくれたら優遇する販売方法、このパターンの販売方法もいまだにパチンコ業界では横行しています。
抱き合わせ販売や、台数縛りをホールが受け入れることによって大きなデメリットが発生します。
それは、ただでさえ高い機械代(1台約40万円)が余分にかかってしまうことです。
そしてその高い機械代のシワ寄せがユーザにも及んでしまうことです。
余分な出費を回収するために・・・
パチンコホールは競合する別のホールと常に戦っています。
いかに集客するか、全力で考えています。
ですので人気機種は喉から手が出るほど欲しいわけです。
競合他社よりもいち早く導入、数多く導入したいホールの思いにつけ込んで、メーカーは抱き合わせ販売を行います。
このような販売方法は独占禁止法に抵触します。
独占禁止法について
独占禁止法の概要
独占禁止法の正式名称は「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」です。この独占禁止法の目的は、公正かつ自由な競争を促進し、事業者が自主的な判断で自由に活動できるようにすることです。
市場メカニズムが正しく機能していれば事業者は自らの創意工夫によって、より安くて優れた商品を提供して売上高を伸ばそうとしますし、消費者はニーズに合った商品を選択することができ、事業者間の競争によって消費者の利益が確保されることになります。 公正取引委員会HPより引用
通称独占禁止法で禁止される不公正な取引方法や私的独占を行った場合、公正取引委員会により、そのような行為を差し止められるなどの排除措置命令がされることがあります。
また不公正な取引方法には「優越的地位の濫用(らんよう)」や「抱き合わせ販売」、「拘束条件付き取引」などが含まれますが、このうち「優越的地位の濫用」に該当する行為を行った事業者に対しては、違反行為期間中の売上額の1%相当額の課徴金が課されます。
さらに「私的独占」の場合は、違反行為期間中の違反行為に関わる商品役務等の売上額の6%相当額の課徴金が課されます。
このとき、行為者に対して5年以下の懲役又は500万円以下の罰金、法人に対して5億円以下の罰金になることもあります。
これは刑事罰です。
抱き合わせ販売にはどう対処すれば良いの?
ではどのようにすればホールは抱き合わせ販売を受け入れなくて済むのでしょうか?
まず1つは営業マンとの折衝の時にメモを取る、もしくは録音をすると伝えること。これはかなり効果があります。
抱き合わせ販売をメーカーは証拠として残したくない、そのような思いからメーカーはかなり嫌がります。
軽い抱き合わせや営業マンが独自に行う抱き合わせはこれで回避できる可能性があります。
担当営業マンがノルマの為に勝手に抱き合わせ販売を行う場合もありますのでお気をつけ下さい!
会社ぐるみで抱き合わせを行う場合は販売メーカー各拠点の拠点長に、抱き合わせに応じたくないが機械は適正で欲しいと相談しましょう。
それでも改善がみられない場合は弁護士に相談しましょう。
余分な機械を40万円以上(普通はもっと買わされます)かけて買うくらいなら弁護士に相談して適正な台数を買えるようにする方が大事だと思いませんか?
ただ、そうすることでメーカーの報復があるかもしれないので、怖いと思われるかもしれません。
具体的な報復としては、今後人気機種を売りません!と言われるかもしれませんし、設置しているパチンコパチスロの部品供給をストップしたり、中古書類を出さないと言い出すかもしれません。
しかしホールに落ち度は全くありませんので不当な扱いになります。同じように弁護士を通じて折衝するのが良いかと思われます。
ぶっちゃけトーク
ちなみに、抱き合わせで買う人気機種が必ず人気機種になるとは限りません!
盛大にお客さんがぶっ飛んだ台などいくらでもありますから・・・(笑)
適正台数を大きく超えた台数を導入すると中古価格が一気に下がるリスクもありますので、抱き合わせ販売の機械に関しては様子を見て中古で購入する手もあります。
意外と安く、なんの縛りもなしに導入できることもあります。
抱き合わせの条件が他のホールと同等かを確認するために、機械が納品されてから各店舗の納品台数を調べてメーカーに問い合わせをすると効果的です。
メーカーによっては法人ごとに条件をコロコロと変えます。
強くすごんでくるホールや注文を一旦キャンセルするといったホールに対し弱腰になり、条件を緩める場合があります。
また人気機種と言えど売れ残る場合もありますので注文締め切りギリギリまで引っ張って最後に交渉すると抱き合わせの条件がそもそもなくなっている場合などもあります。
こんなことを書くとメーカーから抹殺されそうですのでこの辺で裏事情の暴露はやめておきます。
まとめ
メーカーは抱き合わせせずとも売る努力をすることが必要です。そしてホールは抱き合わせと戦う姿勢が大事です。
抱き合わせ販売を止めること、抱き合わせを受け入れないことがパチンコユーザーにとって一番です。
以上、抱き合わせ販売に関してのつぶやきでした。