目次
パチンコメーカーへコロナが与えた影響
パチンコ、パチスロメーカーの営業マンは営業活動の中で担当ホールを1日に最低でも4〜5軒回ります。
直接会って話すのは機械選定者や役職者だけかもしれませんが、ホールの視察も行いますので間接的には1日に約2000人と接する事になります。(ユーザーの数を数えたり人気台の視察もあり、ホール内ですれ違う人数の意味合い)
取引先の方はそんな営業マンの状況を分かっているので、マスクを着用して営業して欲しいと言うようになりました。
事務所に入る前にはアルコール除菌も併せて依頼されており、厄介者の扱いを受ける事もあります。
本社や規模が大きい拠点の従業員で、電車通勤している者は時間差通勤を推奨されています。
リモートワークに憧れますが私は営業マンですのでノルマがあり、数字を作る為に各ホールを回らなくてはなりません。
電話でも営業できるのでは?と思われるかもしれませんが、売り込みとクロージングの「熱 ねつ」は直接会わないと伝えられないものなのです。
機械の製造にも影響が?
パチンコやパチスロに使われる部品の一部は中国で製造されています。
コロナウイルス発祥の国であり、部品製造に関する業務や流通が止まっている状況です。
パチンコ製造以外の分野でも生産が止まっているケースがあります(意外なものではカーナビ)。
三洋が4月に販売する予定だった海物語金富士バージョンも部品製造が困難になり、6月以降に販売が延びました。
他のメーカーも同様に影響が出ています。部材調達が困難な状況なので5月いっぱいは販売予定台数を減らした機種が出てくると予想されます。
営業していて思った事
営業活動をする中でホールの客がかなり減っていると感じています。
コロナを警戒して打たない、休校で子供の面倒を見ないといけない為などが原因と考えられます。
ホールも現金商売ですので減った客の分、機械代を節約する傾向にあります。それゆえにパチンコパチスロ機の受注台数が明らかに少なくなったと感じます。
販売出来る物が少なくなり、購入してもらえる台数も減り、1機種あたりのノルマがキツくなる。
売るためにコロナのリスクに目を瞑ってホールを回る…そんな状況です。
パチンコホールへコロナが与えた影響
コロナの影響は全てのホールに表れています。
コロナが報じられる前と後で約10〜20%の入客減少となっています。
パチンコの稼働平均時間は過去最悪で4円パチンコのアウトが1日平均10,000個を下回る状況になっています。
テレビやネットでそれほどバッシングはされていませんが、ユーザーはリスクを感じている為、来店回数が減っています。家族から止められている場合も多いでしょう。
最近では広告も自粛傾向にあり、新台入れ替えの告知やチラシを控える状況になっています。(ピーワールドでは新台開店日が分からなくなっている)ライターイベントも自粛しており、有名なライターも活動を自粛するとツイッターで発表しています。
ただ、ホールはユーザーに来て貰わないと潰れてしまう為、努力をしています。
大手ホールはこまめに換気を行い、従業員のマスク着用を義務づけ、空き台はアルコール除菌をしています。
プラズマクラスターやイオンでの空気清浄機を導入し、キレイな空気になるように設備投資もしています。(4月からは完全禁煙となるのでより空気はキレイになります)
問題なのは感染に対する意識の格差がユーザー間である事です。
マスクを付けない、除菌スプレーを使わない、トイレで手を洗わず複数台をハシゴして触る、多少の熱があっても打つなど防ぎようがないリスクは常に抱えています。
コロナによるホール従業員の働き方の変化
コロナの感染拡大防止の為に学校が休校になり、子供が家にいる時間が急にできました。子供を置いたまま働けない方のシフト調整が多く発生しています。
お子さんがいらっしゃる従業員は早番というシフト(8:30~16:30頃)が多いため、その時間帯に働ける従業員を確保するのが大変と聞きました。
パチンコ業界は人手不足な業界ですがさらに人手が足りない状況になる為、管理職の勤務時間が長くなったり働ける方のシフトがキツくなっています。
稼働低下により機械代を縮小
稼働が減少し、粗利も安定してとれない状況で不安を抱いているホールは多いです。
GW後の機械入れ替えは慎重で、売り上げ減少分、機械代を縮小するホールが増えています。
最近のパチンコパチスロ機は税込みで50万円を超える物が増えています。
GW明けという時期、コロナによる客の減少を考えると機械代を節約するべきなのかもしれません。
パチンコユーザーへコロナが与えた影響
コロナの報道により、人が集まる場所には行きたくないと思う傾向が強くなり、それに該当するパチンコホールへの入店意欲は減っています。
国は報道しませんが、パチンコホールの感染リスクは低くありません。
不特定多数の人間が出入りする環境であり、換気が無いイメージなので、感染リスクを感じながら遊技するのは馬鹿らしいと考えている人は多くなってきたと感じます。
特に減少したのが1パチコーナー、海コーナー、ジャグラーコーナーの客で、高齢の方が少なくなりました。朝イチから稼働が少ないのですが、感染リスクを避けての行動なのでしょう。
1パチで1日粘って数千円勝つか負けるかの勝負と、1日粘ってコロナに感染して治療に数万円とられるリスクを天秤にかけると…。
休校で家にいる孫の面倒を見ないといけない場合も多いので、それが原因でホールへ行かなくなっている可能性もあります。
昼過ぎから夕方にかけて若年層やサラリーマンの入店は増えるのですがコロナの報道前と比べると圧倒的に減少しています。
減少した客の中からホールは粗利を取っていかないといけない為、ユーザーが若干ですが負けやすくなっている事も付け加えておきます。
まとめ
コロナウイルスがパチンコ業界に与える影響はかなり多く、メーカーもホールも売り上げ減少、ユーザーは勝ちづらくなっている状況です。
私はメーカーの立場であり、且つパチンコヘビーユーザーなのでパチンコ業界の活性化を望んでいますが、今は耐える時期だと思います。まずは命を守らないといけませんからね。